競馬初心者だけど二頭の馬券を買いたい。どう券種に反映させる?

パドックで馬をよく見た結果、推し馬が二頭になったらどうしますか?
選んだのが一頭ならば複勝か単勝、応援馬券です。
二頭の馬券は枠連、馬連、ワイド、馬単と種類が多く、それぞれに癖があり、
一頭の時に比べて券種が増えてますます迷っちゃいますよね。
ここでは、気に入った馬が二頭になった場合の対応の仕方を説明していきます。
せっかく選んだ二頭なので、両方を応援できる方法をいくつかピックアップします。
柔軟な判断で選択肢を広げていきましょう。
馬を楽しむのが第一です。

競馬初心者的には、選んだ馬が二頭でもおすすめは複勝

まず、選んだ馬が二頭でもおすすめは複勝です。二頭の複勝馬券。

  • 複勝  選んだ馬の馬券が的中してほしい
  • 単勝  選んだ馬に勝ってほしい

単勝を候補にしたい場合、「勝ってほしい」と「的中してほしい」、
どちらをより強く望んでいるかで決めたらいいと思います。
ちなみに二頭が勝つことはありませんので、
単勝のうちひとつはハズレ確定ですので、どうしてもロスが生じます。
(注 一着同着ということもまれに起こりますが)

複勝でも単勝でも二頭なので、一頭の時と比べて予算は倍かかります。
100円×2で200円。
応援馬券(単勝と複勝をひとつずつ)ということなら、
200円×2で400円になります。
これだと少々予算が増えてきている感があります。

単勝と複勝、迷う場合は複勝を主体に考えてください。

そもそも二頭以上の券種は「一点」で買われることが少ない

まず頭に入れておいてほしいのは「二頭の券種は当たりにくい」ということです。
買われ方も二頭の「一点」ではなく「流し」「ボックス」と呼ばれる方法が多いです。

流し馬券

一頭を軸として相手に流して買う馬券。
軸馬1、相手が2、3、4 と三頭選んだ場合場合、
1-2、3、4 という買い方になり、1-2、1-3、1-4の三点になります。

ボックス馬券

選んだ馬の組み合わせをすべて買う馬券。
馬連またはワイドの場合、三頭なら三点、四頭なら六点、五頭なら十点です。
たとえば1、2、3の三頭ボックスなら 1-2、1-3、2-3の 三点になります。
四頭ボックスなら 1-2、1-3、1-4、2-3、2-4、3-4 の六点。

馬連ワイド

応援馬券(単勝と複勝をひとつずつ)に似た組み合わせで、
同じ組み合わせの馬連とワイドを買う作戦があります。
たとえば馬連5-12、ワイド5-12の二点で、予算配分は自信度によって変えます。
馬連:ワイドの金額比率は1:1から1:4くらいまでさまざまです。
この馬連一点とワイド一点の買い方を「馬連ワイド」のように呼びます。
「馬連・ワイド」「馬連&ワイド」「馬連とワイド」表記も同じ意味です。

馬連などを一点で仕留めるのは「馬券師」と呼ばれるようなベテランです。
初心者はもちろん一般の人も簡単に真似できることではありません。
流しやボックスだと予算がどんどん増えます。
どちらにせよ初心者にはあまりおすすめできません。

複勝に馬連かワイドを組み合わせる

そうは言っても、やっぱり二頭の券種で買ってみたいですよね?
複勝・単勝と馬連・ワイドを組み合わせて買う方法があります。

複勝二点とワイド一点  三点 300円

これが初心者向きな組み合わせです。
一番のメリットは「馬券が全部的中する」現象が起こりやすいところです。
ただ当たりやすい分、配当は安めです。

複勝二点と馬連一点  三点 300円

次におすすめなのがこの組み合わせ。
馬連(1着2着)が当たれば配当的にも期待できます。
「複勝二点とワイド一点」より確率は下がりますが全部的中もありえます。
馬連的中の分だけ貯めて何か買うという楽しみ方もあります。

単勝二点とワイド一点  三点 300円

単勝のうちひとつは必ずハズレが確定しています。
ワイドの当たりやすさでバランスを取る形です。

単勝二点と馬連一点  三点 300円

この中ではかなり当てにくい馬券です。
コンスタントにこの馬券が当てられるようなら、もうこのサイトは必要ありません。

複勝(単勝)二点と馬連ワイド各一点  四点 400円

これも競馬初心者にはおすすめしません。
「馬連ワイド」を買うならば、単勝や複勝を絡めずに配当妙味を追う方がいいと思います。

枠連を選ぶただひとつの場面

自分の選んだ押し馬が一頭だけ、しかも人気がない。かつ同枠に人気馬がいない。
他に気になる馬はいなかった、という場合です。
普通なら複勝勝負ですが、選んだ馬を軸に枠連「総流し」にする作戦があります。
馬連と違い七点か八点(7~800円)で収まるので、やや点数は多いですが狙い目です。
同じ枠に他馬がいなければ七点、いればゾロ目も入れて八点です。
推し馬が人気の時にやると当たってもトリガミ(赤字になること)で終わります。

初心者は券種をあまり複雑にしない方がいい

券種を複雑にすればするほど、予算が増えていきます。
これは初心者に限ったことではなく全員に当てはまるのですが、
何レースも馬券を買っていくとついつい点数や金額が増えていきます。
特に初心者はできるだけ金額を押さえて、馬とレース自体を楽しんでほしいと考えます。

その意味でやめた方がいいのは馬単です。
馬単は1着と2着の順番まで問われるので当てるのが難しいです。
おすすめできません。

自身で納得のいく結論が出たのならどんな買い方でもかまいませんが……

二頭の馬券を買うならおすすめの組み合わせはこの三つです。

  • 複勝二点 200円
  • 複勝二点とワイド一点  三点 300円
  • 複勝二点と馬連一点  三点 300円

選びに選んで、どうしても二頭になったのなら、それはいいのです。
二頭の券種を買うこと自体はかまいませんが、パドックでの馬選び、推し馬探しがおざなりになってくるようでしたら問題です。
さらにいいかげんになり、
「馬連やワイドを買いたいから二頭残した」
というようになったら、少し毒され始めているかもしれません。
たとえ100円であっても、捨てるような馬券購入はしてほしくありません。
馬券はあくまで推し馬応援のために買ってください。
「自身で納得のいく結論→馬券」
これが肝要です。

「美しくかっこよく見えたけど案外だったな。よし次はもっとしっかり見るぞ」
的中しなくてもこう言えるようになりましょう。
馬との生活は楽しいものです。