パドックでかっこいい馬、美しい馬、これはと思う「推し馬」を探していた。
一生懸命馬を見ていたら、走りそうな馬が少し分かるようになってきた。
自分の推し馬が活躍するのはうれしい。
馬券が当たればお金までもらえちゃう。
あれ? これもしかして金額を増やしたらもっと儲かるんじゃないの?
この調子で当たったらブランド品やマンションくらい買えちゃいそう。
100円200円とちまちま買っている場合じゃない。
……そう思っているあなた、要注意です。
「好きで馬をじっくり見ていたら、少しだけお金が転がり込んできた」
このくらいのスタンスがちょうどいいはずです。
馬ではなく番号を応援するようになってくる
そもそも、馬券は推し馬を応援するためのものだったはずです。
- 推し馬を選び、複勝100円または応援馬券200円を買う
- 一生懸命応援する
- 勝つ、勝てないまでも一生懸命走る姿に感動する
- 私もうれしい
馬の美しさ、かわいさを楽しみながら応援する。
いつの間にか、そんなささやかで純粋な楽しみが汚されていきます。
馬そのもの、個人(個馬?)を応援していたはずだったのに。
フルネームか、勝手につけた略称、ニックネームで応援してたはずなのに。
お金に気持ちが傾きすぎると、馬が単なる番号にしか感じられなくなってきます。
- 「5来い、5来い、5、5、5、よし5来たー」
- 「5来い5来い、何だよ5何やってんだよふざけんなよ」
こんなの、馬がいる生活を楽しむことの正反対です。
馬はそれぞれに個性を持った、人間と同じ生き物です。
機械ではありません。ましてや番号などではありません。
競馬初心者のみなさんにはそうなってほしくありません。
自然な振る舞いと欲のある振る舞い
推し馬を応援する気持ちに金銭欲はありません。
(そもそも、大きな利益の出る馬券を購入していませんが)
今までは、お金を儲けようという意識なく推し馬選びをしていました。
おそらくそれが良い結果をもたらしていたのでしょう。
もし、これから馬券購入する際に
「儲け」
をメインに置き始めたら、どうなるでしょう
まず、今までのような推し馬探しはできなくなるでしょう。
- 自分がいいなと思った馬
- 来たら儲かりそうだなと思った馬
後者を選ぶようになるということです。
自分がいいなと思う馬は、他の人もいいなと思いがちなわけで、
それだと大儲けにはつながりません。
儲けることに主軸を移すと、
「みんながいいと思わない馬の中で、自分だけは少しいいなと思う馬」
をメインに買わなければなりません。
お金のために自分の思いを押し殺した選択をするということです。
お金儲けを持ち込んだ時点で、もはや今までの通りには馬選びができません。
早晩、まるで当たらなくなるでしょう。
たとえば、友達であった異性とは気軽に話せていたのに、
多少意識するようになったらとたんに会話ができなくなった。
いかに自然な振る舞いが強いか、ということです。
お金の使い道がすでに決まっていて、馬券で何とかしようとする
たとえば
- 家賃
- カードの支払い
- ほしいものがある
- 目的がある
これらの理由で馬券を買うのは言語道断です。
一回くらいならうまくいくかもしれませんが、
長い目で見れば間違いなく失敗します。
負け組への道を歩み始めたといってもいいでしょう。
このような考えでうまくいく人はまずいません。
お金は仕事で作りましょう。
競馬で金策など、ギャンブル依存症の発想です。
「馬のいる生活の楽しさ」とも大きくかけ離れています。
馬券を買うなら、あくまで余裕のあるお金でなければいけません。
【重要】当たりのお金に期待して馬券を買ってはいけない
馬券を買うときには、あくまでも余裕のあるお金で。
何かの目的があって、お金を作ろうとして馬券を買うのはダメです。
やましい気持ちが入ると、たいてい馬券は当たらなくなります。
ギャンブル好きを見渡して、幸せそうな人がどのくらいいるか。
馬よりお金が好きな人が大半だからです。
とにかくお金を稼ぐなら仕事でがんばりましょう。
競馬の楽しさ=馬のいる生活の楽しさです。
馬を見て、レースを見ながら盛り上がりつつ応援する。
結果を見て喜んだり残念がったりする。
そんなささやかな楽しみをお金ごときに踏みにじられたくありません。